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Q.血液検査で乳がんの早期発見はできますか?

2022.3.8

ここでは、血液検査をすることで乳がんに関わる何を検査しているのかご説明します。また、乳がんの概要や発見するために行われる検査についてもご説明します。

血液検査で乳がんの早期発見はできますか?

血液検査では腫瘍マーカーと呼ばれるものを調べる事で、がんの可能性を調べることができます。しかしながら、診断や病期の判定に有用な腫瘍マーカーがないため、血液検査から早期発見する事は難しいです。

自宅でできる乳がんの血液検査(スクリーニング検査)

乳がんの腫瘍マーカーの検査は、人間ドックや健康診断でも受診が可能です。

その他、弊社が販売している『MBS微量採血キット【女性がん4項目】』でも郵送を利用した腫瘍マーカー(CEAとCA15-3)検査が可能です。

こちらは同梱された採血用器具を用いて、ご自身で血液採取を行っていただくものとなっています。その後、血液を検査所へ送付(郵送)していただくことで、検査結果をスマートフォンで受け取れるサービスになっています。

腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカーとは、がんになった時に増えるタンパク質などの物質の事を指しており、その量を調べる事によって、がんの可能性を調べます。腫瘍マーカーの種類によっては、血液のほかに尿などを用いる事もあります。

また、乳がんに関係して主に使用される腫瘍マーカーとしては次の2つがあります

CEA

CEAはがん胎児性抗原(carcinoembryonic antigen)の略で、胎児期に見られるたんぱく質です。がんの存在を示唆する腫瘍マーカーですが、乳がんではCA15-3と合わせて幅広く使用されており、乳頭分泌がある場合には、その分泌物中のCEAを測定されることもあります。

また、基準値としては5 ng/mLが一般的とされていますが、喫煙者では数値が高くなる場合もあります。

CA15-3

CA15-3はCarbohydrate Antigen15-3の略で、乳がんに対して特異性を持つ抗原のことです。乳がんの発症初期ではあまり見られませんが、治療後や再発・転移を起こした際に血液中の値が上昇します。

CEAと共に使用され、CA15-3が高値を示した場合には乳がんの再発や転移が疑われますが、その基準値としては30 U/mL以下が一般的とされています。

これらの腫瘍マーカーは乳がんが進行したときに値が高くなるため、進行や再発確認などに使用されています。しかしながら、乳がんがあれば必ず値が高くなるということではないため、腫瘍マーカーだけで診断はできません。

乳がんの概要

乳がんは乳腺の組織にできるがんです。乳管からの発生が多いとされていますが、乳腺小葉から発生することもあります。また、男性でも発生する事があり、男性の場合も女性と同じく乳管からの発生が多いとされています。乳房周りのリンパ節や他の臓器(骨や肺など)に転移することもあります。

症状

主な症状としては乳房のしこりがあります。そのほか、乳房にえくぼやただれ、乳房が左右非対称になることなどがあげられます。

また、上記のような症状であるため、自身で乳房を見たり触ったりすることで発見できる可能性があります。

乳がんの種類

乳がんには、大きく分けて2つの種類があります。

まずひとつめは浸潤がんと呼ばれるもので、がん細胞が乳管や乳腺小葉の周囲にまで広がるがんです。そのおよそ80%は浸潤がんであるといわれています。

もう一つは非浸潤がんと呼ばれるもので、浸潤がんとは反対にがん細胞が乳管や乳腺小葉にとどまっているものを指します。

関連疾患:乳腺症

この疾患は30~40歳の女性によくみられる良性疾患で、女性ホルモンバランスが崩れることで起こる乳腺の様々な病変の総称です。

また、一部を除けばがんになることはないとされており、主な症状としてはしこりや痛みがあります。

関連疾患:乳腺葉状腫瘍

乳房にできる腫瘍の一種で、腫瘍の性質によって良性、境界病変、悪性の3つに分類されます。乳がんは乳腺の腺管上皮で発生するのに対して、こちらは間質細胞が腫瘍化して発生します。

乳がんの検査とは?

乳がんの検査については、次のような検査が行われます。

視診・触診

視診は乳房のえくぼやただれの有無、乳房の形や乳頭からの分泌物の有無など、目で見て観察するものです。

マンモグラフィ

マンモグラフィは、乳房専用のX線検査です。乳腺の重なりを減らすために2枚の板で乳房を挟んで圧迫しながら撮影を行い、画像から病変の位置や広がりを調べます。

超音波(エコー)検査

乳房の表面から超音波をあてて、超音波の反射を画像で確認します。画像から乳房内の病変の有無やしこりの状態、転移の有無などを確認します。

超音波を当てると乳腺は白く写るのに対し、乳がんのほとんどは黒く写るため、乳腺が発達している若年世代でもしこりを見つけやすいのが特徴です。また、放射線を使用しないため、妊娠中の方でも検査が可能です。

細胞診と組織診

マンモグラフィや超音波などでがんの可能性があるしこりに対して行われる検査です。画像診断から良性か悪性かはっきりとしない場合や、がんの可能性があるときに行われるもので、病変の一部を採取して顕微鏡による観察を行って調べます。

細胞診

細胞を採取して、がん細胞かどうかを確認します。細胞の採取には、細い針を刺して吸引した細胞を調べる穿刺吸引細胞診、乳頭から出る分泌物を採取して調べる分泌液細胞診などがあります。

組織診

細胞が構成している組織を採取して、診断を行うものです。先にご紹介したマンモグラフィや超音波でしこりの場所を確認しながら採取を行いますが、針で採取を行う『針生検査』や、メスで切り出して行う外科的生検査があります。

CT検査・MRI検査など

CTとMRIを用いて、体内の状態を画像で調べる検査です。がんの性質や他臓器への転移や広がりなどを調べるために行います。

*CT :コンピューター断層撮影法『computed(computerized) tomography』の略
*MRI:磁気共鳴画像『magnetic resonance imaging』の略

定期的な血液検査で乳がん早期発見の手助に

ここまでご説明しました通り、血液検査(腫瘍マーカー)では、乳がんの早期発見をすることは難しいのが現状です。

しかしながら、定期的に血液検査(腫瘍マーカーの検査)を行うことは、体の中で何か変化が起こっていた時に、いち早く気づくことが可能となりますので重要なこととなります。

既にご紹介しましたが、弊社の『MBS微量採血キット【女性がん4項目】』でも腫瘍マーカー(CEA, CA15-3)検査が可能ですので、定期的な検査を行う際には是非、ご利用ください。