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Q.血液検査で膵臓がんの早期発見はできますか?

2022.3.8

ここでは、血液検査をすることで膵臓がんに関わる何を検査しているのかご説明します。また、膵臓がんの概要や発見するために行われる検査についてもご説明します。

血液検査で膵臓がんの早期発見はできますか?

血液検査では腫瘍マーカーと呼ばれるものを調べる事で、がんの可能性を調べる事ができます。

しかしながら、早期のがんでは現れない事もあり血液検査だけで早期発見する事は難しいといえます。

自宅でできる膵臓がんの血液検査(スクリーニング検査)

膵臓がんの腫瘍マーカーの検査は、人間ドックや健康診断でも受診が可能です。

また、弊社が販売している『『MBS微量採血キット【男性がん4項目】』『MBS微量採血キット【女性がん4項目】』でも郵送を利用した腫瘍マーカー(CEAとCA19-9)検査が可能です。

※男性用と女性用で付属する項目が異なります。

こちらは同梱された採血用器具を用いて、ご自身で血液採取を行っていただくものとなっています。その後、血液を検査所へ送付(郵送)していただくことで、検査結果をスマートフォンで受け取れるサービスになっています。

腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカーとは、がんになった時に増えるタンパク質などの物質の事を指しており、その量を調べる事によって、がんの可能性を調べます。腫瘍マーカーの種類によっては、血液のほかに尿などを用いる事もあります。

また、膵臓がんに関係して使用される腫瘍マーカーとしては、次のようなものがあります。

CEA

CEAはがん胎児性抗原(carcinoembryonic antigen)の略で、胎児期に見られるたんぱく質です。がんの存在を示唆する腫瘍マーカーですが、消化器系がんのスクリーニング検査として広く用いられています。

また、基準値としては5 ng/mLが一般的とされていますが、喫煙者では数値が高くなる場合もあります。

CA19-9

CA19-9はcarbohydrate antigen 19-9の略で、様々な臓器の上皮細胞膜表面に見られ膵管や胆管、胆嚢に局在して局在しています。

膵がんや胆管がん、胆嚢がんで80~90%、胃がんや大腸がんでは30~50%の陽性率を示すとされていますが、早期のがんでは上昇しない事があるため、早期発見には不向きとされています。

SPan-1

SPan-1はS-pancreas-1 antigenの略で、SPap-1抗原を検出します。

膵臓がんを中心に消化器系のがんに高く存在しますが、腎尿細管や胆管上皮、気管上皮にもわずかに存在しており、膵臓がんや肝臓がん、胆道系癌で高い数値を示すとされています。

DUPAN-2

DUPAN-2は、Duke(DU)とPancreas(PAN)の略で、各種消化器官や膵管、胆管などの上皮細胞に存在しています。

血清中では膵臓がんや胆道系がん、肝臓がんで高い陽性率を示します。また術後の治療効果程度や再発の有無を反映されるため、術後の経過観察で有用とされています。

上記のような腫瘍マーカーの測定値を確認することで、膵臓がんである可能性を調べる事ができます。

しかしながら先にお話ししたように、がんのサイズが小さい場合には数値があがらないことや、膵臓がん以外も検出されることがあるため、血液検査(腫瘍マーカー)だけでは膵臓がんあると診断することはできません。

膵臓がんの概要

膵臓は、長さ20㎝ほどの左右に細長い形をした臓器で、胃の後ろ辺りにあります。主な役割として、食物消化を助ける膵液をつくって分泌する機能と、血糖値の調整などを行うインスリンなどのホルモンをつくって分泌する2つがあります。

その膵臓にできるがんで、その多くは膵管の細胞から発生するとされています。

その他、膵臓にできる腫瘍として膵管内乳頭粘液性腫瘍や神経内分泌腫瘍などがありますが、どちらも膵臓がんとは異なる疾患です。

症状

膵臓がんは、がんが発生しても症状がでにくいため早期発見が難しいとされています。がんが進行すると、腹痛や食欲不振、黄疸、腰などの痛みがおこります。

また、糖尿病の悪化が起こる事があり、それによって膵臓がんが発見されることもあります。ただし、このような症状は膵臓がん以外でも起こる事があるため、必ずしも膵臓がんであるとは言えません。

関連疾患:慢性膵炎

慢性膵炎は、膵臓でつくられる消化酵素によって、自らの膵臓組織を徐々に溶かしていく慢性的な炎症のことです。正常な細胞が破壊され、線維化が進むことで膵臓の機能が低下していきます。

慢性膵炎になる主な原因としては、長期の大量飲酒とされていますが、原因が不明なものもあります。飲酒などによって、膵液中のたんぱく質が変化したり、膵液が粘りを持つなどして、膵液の流れが悪くなることで、消化酵素が活性化されておこるとされています。

関連疾患:糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かなくなり血中のブドウ糖が増えてしまうことで、血糖値が高くなっている状態のことです。その症状としては、のどや口の中が渇くことや、水分摂取が多くなること、尿の回数が増える、空腹感が強くなることなどがあります。

膵臓がんでは、長く糖尿病に患っていると普通の人に比べ1.5~2倍程度発症リスクが高くなるといわれています。

膵臓がんの早期発見に必要な検査項目

膵臓がんの検査については、次のような検査が行われます。

血液検査

この検査では、血液中の膵酵素が増加していないかを調べます。がんであっても増加しない場合や、他の病気で増加している場合もあります。

腫瘍マーカー検査

先にご紹介したとおり、血液中に含まれる腫瘍マーカーを調べる検査で、主な腫瘍マーカーは『CA19-9』『CEA』『CA50』『SPan-1』『DUPAN-2』です。

しかしながら、いずれも検出されない場合もあります。また肝炎や肝硬変の場合や、他のがんであった場合に検出されることもあるため、腫瘍マーカーだけではなく判断する事は出来ません。

超音波(エコー)検査

体の表面から超音波をあてて、臓器から反射する超音波の様子を画像で観察する検査です。がんの大きさや位置、広がりといった状態を確認します。

CT検査

X線を当てて体の断面を画像で映し出し、がんの有無や広がり、他臓器への転移などを確認する検査です。

膵臓がんでは、造影剤を使用してがんの場所や形を細かく映し出します。

*CT :コンピューター断層撮影法『computed(computerized) tomography』の略

MRI検査

磁気を使用して体の内部をさまざまな方向から映し出してがんの有無や広がり、多臓器への転移などを確認する検査です。

こちらも、より細かく映し出すために造影剤を使用する事があります。

*MRI:磁気共鳴画像『magnetic resonance imaging』の略

MRCP検査(MR胆管膵管撮影)

MRIによって得られた情報から、コンピューターによる処理を行って胆管や膵管の状態を詳しく調べます。内視鏡や造影剤を使わずに行えるため、負担が少ない方法です。

*MRCP:『Magnetic Resonance Cholangiopancreatography』の略

超音波内視鏡検査(EUS:Endoscopic Ultrasonography)

超音波プローブを付けた内視鏡を口から入れる事で、病変の確認を行う検査です。

また、腫瘍組織を調べるために、針による腫瘍細胞を採取する『超音波内視鏡穿刺吸引生研』を場合もあります。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影

口から内視鏡を入れて、十二指腸まで内視鏡先端を進めたのち、十二指腸乳頭に通した管から造影剤を注入して胆嚢や胆管、膵管の異常を詳しく調べる検査です。

また、膵管内の細胞を採取する『膵液細胞診検査』を行うこともあり、他の検査で診断が確定しなかった場合に行われます。

*ERCP:Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatographyの略

細胞診・組織診

がんの種類や、がんなのかについて診断を確定するための検査です。先にご紹介した、内視鏡検査などで採取された細胞や組織を顕微鏡で観察して診断します。

PET検査

他臓器への転移などを調べる検査です。放射性フッ素を付加したブドウ糖を注射し、がん細胞に取り込まれるブドウ糖の分布を画像で確認します。

CT検査やMRI検査で診断がはっきりしなかった場合に行われます。

定期的な血液検査で膵臓がん早期発見の手助に

ここまでご説明しました通り、血液検査(腫瘍マーカー)では、膵臓がんの早期発見をすることは難しいのが現状です。

しかしながら、定期的に血液検査(腫瘍マーカーの検査)を行うことは、体の中で何か変化が起こっていた時に、いち早く気づくことが可能となりますので重要なこととなります。

既にご紹介しましたが、弊社の『MBS微量採血キット【男性がん4項目】』『MBS微量採血キット【女性がん4項目】』でも腫瘍マーカー(CEA, CA19-9)検査が可能ですので、定期的な検査を行う際には是非、ご利用ください。