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Q.血液検査で前立腺がんの早期発見はできますか?

2022.3.8

ここでは、血液検査をすることで前立腺がんに関わる何を検査しているのかご説明します。また、前立腺がんの概要や発見するために行われる検査についてもご説明します。

血液検査で前立腺がんの早期発見はできるのか?

前立腺より分泌されるPSAタンパクという物質の量を調べることで早期発見が可能とされています。

PSAは前立腺特異抗原『prostate specific antigen』の略で、正常時においても血液中にはわずかな量が存在していますが、前立腺がんになるとその量が増加します。そのため、血液に含まれるPSAの量を調べることで、早期に発見することができるとされています。

ただし、PSAは前立腺に関する疾患(前立腺肥大症、前立腺の炎症など)でも増加するため、PSAの増加が必ずしも前立腺がんではないことには注意が必要です。

自宅でできる血液検査(腫瘍マーカー:PSA)

PSA検査は人間ドックや健康診断でも受診が可能ですが、健康保険の適用対象外であるため自己負担となります。

その他、弊社が販売している『MBS微量採血キット【男性がん4項目】』でも郵送を利用した検査が可能です。

こちらは同梱された採血用器具を用いて、ご自身で血液採取を行っていただくものとなっています。その後、血液を検査所へ送付(郵送)していただくことで、検査結果をスマートフォンで受け取れるサービスになっています。

前立腺がんの概要

前立腺は男性にだけある臓器で、膀胱の下に位置しており、尿道と精管を取り囲むように存在します。前立腺がんとは、その前立腺の細胞にがん細胞が発見される病気です。

前立腺がんの発生については、加齢による男性ホルモンバランスの変化や慢性的な炎症、食生活・生活習慣などが要因と考えられていますが、比較的ゆっくり進行することが多く、早期に発見できれば治癒も可能とされています。

症状

早期ではがん特有の症状はありませんが、進行すると尿が出にくい、排尿時の痛み、尿や精液に血液が混じるなどの症状が見られることがあります。

さらに進行すると、骨やほかの臓器に転移することがあり骨に転移すると腰痛などの痛みが見られることがあります。

関連疾患:前立腺肥大症

前立腺がんの関連疾患としては、前立腺肥大症があげられます。この疾患は、前立腺の疾患の中でも最も多く見られ、高齢に伴って増える病気です。

前立腺が肥大(前立腺の細胞数が増加)して尿が出にくくなる、尿の切れが悪くなる、夜間のトイレの回数が増える等、前立腺がんに似た排尿の症状が起こります。また、この疾患は前立腺がんと併発することもあります。

前立腺がんと前立腺肥大症の違い

どちらも高齢に伴って増える病気という点は同じですが、発生する前立腺内の場所やその性質が異なります。

例えば、前立腺肥大症は良性の腫瘍で、前立腺の外へは広がりません。また主な発生部位は前立腺の移行領域(尿道を取り囲む場所)とされています。

それに対して前立腺がんは悪性の腫瘍であり、前立腺の外へも広がり他の臓器への転移を起こすことがあります。また主な発生部位は前立腺の辺縁領域(尿道から離れた場所)とされています。

その他、前立腺がんでは排尿の症状のほかにも、転移が起こることによる転移部位での痛みなどが起こることがあります。

前立腺がんの検査とは?

前立腺がんにおける主な検査としては、スクリーニング検査としてPSA検査や直腸内触診が行われます。その検査において前立腺がんの疑いがある場合には、前立腺生研検などが行われます。

※スクリーニング検査とは、病気の疑いがある人を発見する目的で行うものです。

一次スクリーニング:PSA検査

先にご紹介した通り、前立腺より分泌されるPSAタンパクという物質の量を調べる検査です。スクリーニング検査の中でもっとも簡単にでき、PSAの増加が見られた場合には二次スクリーニングの検査を勧められます。

PSAの値について、一般的には0~4 ng/mLとされています。また、PSAの値が4~10のときには『グレーゾーン』とも呼ばれ、2~30%の割合でがんが発見されると言われています。しかしながらPSAの値が10以上であっても前立腺がんが発見されないことや、PSAの値が4以下であっても前立腺がんが発見されることもあります。

また、PSAの値は年齢とともに上昇する傾向が知られているため、年齢にあわせてPSAの判定数値を下げる場合もあります。

二次スクリーニング:直腸内触診

肛門から直腸へ指を入れて、前立腺に触れることでその状態を確認する検査です。前立腺の大きさや硬さ、触れた時に痛みがあるかなどを確認します。

前立腺の表面に凸凹がある場合や、左右非対称の場合や石のような硬さの場合などでは、がんの疑いが強まります。

画像検査(CT、MRI)

CTとMRIを用いて前立腺とその周辺の画像を調べる検査で、周辺臓器または肺や肝臓などの遠隔臓器への転移を調べるために行います。CTでは、リンパ節転移や配転の有無などを確認するために粉われます。

またMRIでは、がんのある場所や、外への浸潤、リンパ節の転移がないかなどを調べます。

*CT :コンピューター断層撮影法『computed(computerized) tomography』の略
*MRI:磁気共鳴画像『magnetic resonance imaging』の略

確定診断:前立腺生検

ここまであげた検査等によって前立腺がんの疑いがある場合に、行われる検査です。

この検査では、超音波を用いて前立腺の状態を確認しながら、がんの疑いがある場所やがんが発生しやすいとされる部位に細い針を刺して、その組織を採取します。採取された組織は顕微鏡による確認が行われ、がんであるかが診断されます。また、がんであった場合にはその悪性度の確認も行われます。

この検査には、2つの方法があり、ひとつは直腸から針を刺入する方法です。こちらの検査は痛みもほとんどなく、麻酔なしでできる検査ですが、まれに出血や発熱が起こる場合があります。

もうひとつの方法は、会陰部(陰嚢と肛門の間)から針を刺入する方法です。こちらの検査では麻酔が必要となりますが、発熱の危険はほとんどないとされています。ただし、麻酔が必要なことから一般的に2~3日の入院で行われます。

定期的な血液検査で前立腺がん早期発見の手助に

ここまでご説明しました通り、がんの診断には複数の検査によって行われます。しかしながら、前立腺がんにおいては一次スクリーニングとしてPSAの検査が主な方法として利用されています。

そのため定期的に血液検査を行うことは、前立腺がんを含む前立腺の異常の早期発見につながることから、重要になってきます。

既にご紹介しましたが、弊社の『MBS微量採血キット【男性がん4項目】』でもPSA検査が可能ですので、定期的な検査を行う際には是非、ご利用ください。